「派遣薬剤師は福利厚生を受けられない」は間違った情報
「派遣社員って福利厚生はどうなっているの?」
派遣薬剤師として働いていると、派遣先の薬剤師(正社員)の方からよくこんな質問をされます。
そんな時、私はいつも「正社員で働いていた時とほとんど変わらないです」と答えます。
すると「派遣社員は福利厚生が付かないものだと思っていた」と驚かれます。
そうなんです!派遣薬剤師として働いても、福利厚生は手厚く受けることができます!
ひと昔前は、派遣社員に福利厚生がしっかり整備されていなかったのかもしれません。
しかし、現在はどの派遣会社で働いても雇用保険や健康保険、厚生年金保険といった社会保険はもちろん、基本的な福利厚生はしっかり受けることができます。
もちろん、外資系の企業ほどには充実していないかもしれませんが、働いていて困るということは全くありません。
これがこの記事で一番伝えたかった内容ですが、これから派遣薬剤師として働き始めようとしている方向けに、もう少しだけ派遣薬剤師の福利厚生について詳しく説明していきます。
福利厚生とは
就職や転職する際に重要視される項目の1つである福利厚生ですが、そもそも福利厚生とはどのようなものなのかご存じでしょうか?
簡単に言うと、企業が従業員に対して通常の賃金や給与にプラスして支給する非金銭報酬のことで、大きく二つに分けられます。
法定福利厚生
法律により企業に実施が義務付けられている福利厚生で、主に社会保険がこれに該当します。法律によって定められているものなので、どこの企業でも受けることが可能です。
法定福利厚生にあたるもの
- 社会保険(雇用保険、健康保険、介護保険、厚生年金保険、労災保険)
- 児童手当・児童手当拠出金 など
法定外福利厚生
企業が独自に実施している福利厚生で、企業によって様々です。こちらに関しては、法律で定められていないため、実施していない企業もあったりします。
法定外福利厚生にあたるもの
- 手当(住宅手当、交通費、家族手当、育児手当、寒冷地手当など)
- 施設利用やサービスの割引(宿泊施設、映画館、スポーツクラブ等の提携施設で利用可能) など
福利厚生の内容は派遣会社によって様々
先ほども紹介した通り、法定福利厚生はどこの企業でも受けることが可能ですが、法定外福利厚生は企業によって受けられる内容や条件が様々です。
派遣会社のホームページにアクセスすると、福利厚生の内容を確認できるので、比較して派遣会社を選ぶのがおすすめ です。気になることがある場合は、派遣会社に直接確認してみると良いでしょう。
ただ、ここで悩んでしまうと派遣会社選びで先に進むことができなくなってしまうので、アドバイスとして基本的な福利厚生はどこの派遣会社でも同じと考えておきましょう。
それに加え、薬剤師として気になる「薬剤師賠償責任保険」についても、ほとんどの派遣会社が加入しているので安心です!
薬剤師賠償責任保険について、詳しくは知りたい方はこちらどうぞ!
社会保険に加入するには条件がある
ここまで派遣薬剤師の福利厚生について説明してきました。雇用保険、健康保険、厚生年金保険といった社会保険は法定福利厚生に分類されるので、どこの派遣会社でも加入できることがわかったかと思います。
しかし、これはあくまで週5日フルタイム勤務の場合についてで、勤務時間や日数によっては加入することができない可能性があります。
社会保険について詳しく知りたい人はこちらをどうぞ!