これから派遣薬剤師として働き始める前に、ひとつ決めておかなければならないことがあります!
それは病院と調剤薬局、勤務先としてどちらを選ぶのか?です。
働き始めるまでの流れを簡単に説明すると
- 派遣会社に登録する
- 派遣会社サイトに掲載されている求人から選ぶ
- 派遣会社のコンサルタントと連絡を取り、雇用契約を結ぶ
- 働き始める
この中で一番悩むのが求人選びです。
この求人を選ぶ方法ですが、派遣会社サイトに掲載されている求人の中から希望する条件でスクリーニングすることや、派遣会社のコンサルタントに直接相談して希望する条件に合う求人を探してもらうことができて、とても便利です。
どちらを利用するにしても、まずは病院と調剤薬局、勤務先をどちらにするかを決めておく必要があります。
これを決めておくと、派遣薬剤師の求人選びをグーンと短縮できます。
しかし、中にはこんな方もいるかと思います。
そこで今回は、派遣薬剤師の病院と調剤薬局勤務について比較してみました。どちらにしようか悩んでいる方は参考にしてください。
この記事の注意事項として、求人条件や交渉次第で派遣薬剤師はいろいろな働き方ができるので、あくまで比較する参考としてご利用ください。
すでにどちらにするか決まっている方は、この記事をスルーしても問題ありません。
病院派遣薬剤師として働きたいと決まっている方は、こちらの記事でどうぞ!
目次
病院と調剤薬局の選び方のポイント
本題に進む前に、ここだけの話ですが・・・実はテンパも病院と調剤薬局、どちらにするか少しだけ悩みました。
テンパはもともと病院薬剤師として勤務していたので、病院薬剤師としての知識を活かしたい、調剤薬局の経験がないので少し心配・・・という考えが少なからずありました。
それに加え、派遣薬剤師の求人を見ていると、病院と調剤薬局、どちらにも魅力的なポイントがあり、なおさら決めることができませんでした。
そこでテンパが実践したのは、どんな働き方がしたいのか条件をあげて、その条件に優先順位をつけるという方法です。
こうすることで病院と調剤薬局、どちらにするか決めることができました。
もう一度言います!重要なのはどう働きたいかを決めることです!
こちらも参考にどうぞ
記事:テンパの場合の選び方・・・調剤薬局を選んだ理由
ちなみに今回の記事の最後にあるまとめに、病院と調剤薬局の選び方についての現役派遣薬剤師テンパの本音を載せています。
なぜ最後に載せているかと言うと、持論のためまだ比較もしていないこの時点で紹介するのは、ふさわしくないと考えたからです。
この記事を読んで比較した後、まだ決められないという方はまとめを見て参考にしてください。
前置きが長くなりました。ここから本題の病院と調剤薬局の比較に入ります。
病院と調剤薬局の業務内容について
病院と調剤薬局、どちらも一般の薬剤師と業務内容は変わりありません 。そのため、派遣薬剤師だからと言って特定の業務ができないという縛りもありません。
調剤薬局
主な業務は調剤、服薬指導、薬歴入力です。ドラックストア併設店の場合はOTCの販売もあります。
門前の病院やクリニックの診療科によって処方せんの内容は異なりますが、どこの調剤薬局でも業務内容はほぼ同じ です。
病院
主な業務は調剤業務、病棟業務、チーム医療業務に分けられます。
調剤業務の中には、病院ならではの注射剤や抗がん剤のミクシングが含まれます。
また、病棟業務には入院患者の服薬指導や薬の管理、持参薬鑑別があります。
チーム医療業務はICTラウンドやカンファレンスの参加などがあります。
こうして見ると、病院に勤務するといろいろな業務をこなすことになります。
しかし注意点は、病院の規模や診療科によって業務内容がマチマチなため、調剤業務だけがメインとなるケースが多々あるということです。
やりたい業務がある場合は、契約をする前に確認すること をおすすめします。
派遣薬剤師が病院、調剤薬局で働くための条件
勤務経験の有無について
どちらも未経験可での募集がほとんどです。そのため、経験がなくても気にせず働き始めることが可能 です。
調剤薬局に勤務する場合は保健薬剤師の登録が必要
保険薬剤師の登録は薬剤師ならおなじみかと思いますが、病院薬剤師から派遣薬剤師として調剤薬局に転職する場合は保険薬剤師の登録が必要 です。
保険薬剤師の登録は申請してから登録されるまで少し時間がかかります。そのため、転職を考え始めたらすぐに申請しておくと、派遣薬剤師としてスムーズに働き始めることができます。
記事:保険薬剤師の登録方法について
病院で勤務するには条件がある
実は病院への派遣は法律によって原則禁止されており、派遣として働くには条件があります。
ぶっちゃけ大した条件ではないので、病院派遣薬剤師として働くことにあまり影響がないかと思います。
一応確認だけはしておきましょう!条件についてはこちらの記事を参考にしてください。
病院と調剤薬局の給料について
病院と調剤薬局で給料に違いがあるのか調べてみました。
ざっくりとした平均ですが、
- 調剤薬局:時給2600~3100円
- 病院:時給2500~3000円
という結果になりました。
結論を言うと、調剤薬局の方が給料が高い傾向 にあります。
この結果はあくまで平均であり、都市部と地方に違いによって大きなバラツキがあったので、一概には言えません。傾向としては、病院や調剤薬局を問わず、薬剤師を急募している地方の施設ほど給料が高い傾向にあります。
稀に時給5000円なんて求人があったり、時給4000円以上という求人もたくさんありました。
病院と調剤薬局の勤務時間と休日について
病院と調剤薬局、どちらも勤務時間については(フルタイムで働く場合)、週40時間勤務 になっているケースが多く、土曜日が半日ある場合は平日どこかで半日勤務になるなど、週休2日 が一般的です。
調剤薬局
調剤薬局の営業時間は地域性があり、開店時間は9時からが多いですが、閉店時間が18時や20時までだったり、地域によって異なります。
そのため、9時~18時 、もしくは9時~20時の間でシフト制 という勤務形態をとっているところが多く見受けられました。
病院
病院の場合は、地域性というよりは病院によって勤務時間がマチマチです。8~9時の間で勤務を開始し、17時~18時の間で終業する ケースが一般的です。
それに加えて、中には月1~2回程度の当直がある病院もあります。
調剤薬局に比べると就業開始時間が少し早い傾向 にあります。
病院と調剤薬局の求人数の違い
転職先を探す場合、掲載されている求人数が多ければ多いほど雇用条件を比較でき、選択の幅が広がります。そのため、求人数は多いに越したことはありません!
そこで、病院と調剤薬局の求人数について、大手派遣会社ファルマスタッフで調べてみました。(2019年1月5日調べ)
- 調剤薬局:7267件
- 病院:34件
この結果から言えることは派遣薬剤師の病院求人は調剤薬局の求人に比べて、圧倒的に少ないということです。
派遣会社によって求人数に違いはありますが、どの派遣会社で調べても似たような結果になります。
病院、調剤薬局のおすすめ派遣会社は?
先ほども紹介した通り、転職を探す場合は求人が多いほど、雇用条件を比較することができます。そのため、病院や調剤薬局、どちらを選ぶにしろ求人数が多い派遣会社に登録して、比較することは転職する上で大切な作業 です。
調剤薬局でおすすめの派遣会社
調剤薬局の派遣求人を探す場合は、どこの派遣会社に登録してもある程度の求人数が掲載されています。ただ、ダントツで求人数が多いは大手派遣会社のこの2つです。大手なので安心 という面でもおすすめです。
病院でおすすめの派遣会社
病院の派遣求人を探す場合のおすすめ派遣会社は薬キャリです。
薬キャリは、他の派遣会社より病院の求人数が比較的多いこと と、派遣会社大手なのでコンサルタントの数多く対応が速いこと がおすすめポイントです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では派遣薬剤師の病院と調剤薬局勤務について比較してきました。しかし、あくまで一般的な情報で紹介してきたため、中には実際の求人情報と異なる点もあるかもしれません。
病院と調剤薬局、どちらか決める時は派遣会社に登録して、求人情報を見て比較するようにして下さい。
最後にどちらか迷った場合は、こちらを参考にどうぞ。